report 議会報告
堺市議会速報
2006年12月28日 862号

12月議会 (7)

乾議員がおこなった
代表質問の質問項目

● 青年の雇用と労働問題について
● LRT建設に関して
●「市場化テスト」について
● 人事評価制度について
●「認定こども園」について

実態と責任明らかにし、国も地方自治体も
真剣な対策と取り組みを


乾議員は、質問の最初に、青年の雇用問題を取り上げました。


■ 参考資料 (1)

* 失業者(率)

 全 体……………4.2%
 20歳代前半……7.8%(内男性9.1%)

* 青年の2人に1人が不安定雇用
(フリーター)

 パート、アルバイト、契約、派遣など

* そうした青年の平均年収
 100万円前後

 それでも年金保険料は月1万3860円


■ 参考資料 (2)

* 度重なる「労働者派遣法」の改悪
(企業にとっての規制緩和)

 派遣労働者が雇用できる業種などの制限
  1985年 16業種
  1996年 26業種
  1999年 製造業と医療分野のぞき原則自由に
  2003年 製造現場への派遣も解禁

 青年の雇用問題は、今日の社会問題である貧困と社会的格差の広がりの原因ともなっています。
 青年の2人に1人が、安い賃金と無権利に近い状況のもと、フリーターなど不安定な雇用状況(参考資料参照)で働いており、経済的にも自立できない状態におかれています。
 青年の貧困化は、結婚もできない状況をつくりだし、今大きな問題となっている少子化にも深刻な影響をおよぼしています。
 青年の多くは、不安定雇用を望んでおらず、正規の労働者として、安定した仕事につきたいと考えており、そのための努力もおこなっています。


 昨年1年間で、正規の社員は36万人減少し、非正規社員は69万人も増えました。これは、企業が正規社員をリストラし、非正規社員に置き換えてきた実態の反映です。
 働く人たちを会社に送り込む、派遣や請負業者も増え、禁止されていた製造現場への派遣も、企業の要請を受けて、政府は規制を2003年に緩和してしまいました。
 必要なときだけ使えて「あとは使い捨てのできる労働力」の確保が企業の要望です。
 同時に、企業は、低賃金や無権利の状況で働かされていても、ものを言わない労働者を求めているのです。
 派遣や請負など非正規雇用の拡大で、その対象とされたのが青年層でした。
 それが、日本社会の将来に、深刻かつ重大な状況をつくりだしています。


乾議員

 乾議員は、今青年が置かれている状況を明らかにし、その原因がどこにあるのかを指摘しました。
 堺市としても、政府に対しては「労働基準法を抜本的に改正し、残業時間の上限を定めることや、非正規雇用であっても正規社員と同じ労働であれば、同じ賃金を支払う『同一労働同一賃金』『均等待遇』などのルールを確立すること。また、偽装請負やサービス残業など違法行為の取り締まりなどを強化すること」を強く求めました。
 また、労働者の働く権利を知らせ守るための取り組みをすすめている、東京都や新潟県の取り組みを紹介するとともに、「若者ひとり一人に働くものの権利を知らせ、安定的な仕事に就かせるようにすることや、能力や技術を高めることなどにより、働く喜びがもて る就労支援をすすめること」を、堺市に求めました。
 そのためにも乾議員は、大阪府が発行している「働く若者のハンドブック」などを、中学校卒業時や高校卒業時、成人式などで「手渡す」ことや、「市内の事業所などにも協力を求めること」を要請しました。


ヤングJOBステーション

専門カウンセラーによる個別相談
セミナーの開催
就労相談と就労先企業の紹介
 開館来の来場者………9,182名
 就職決定者……………1,009人
  内正規雇用……………853人

区役所などでの労働相談

17年度の実績
 相談件数……………………718件
  30歳以下の若者の相談…48%


前ページ 目次 次ページ


top