次に、栗駒議員は、南海電鉄が堺東駅に隣接する車庫跡地に建設を計画している“超高層マンション”の問題と、堺市が「都市魅力の創出」のひとつとして、超高層マンション建設予定地からわずか100mしか離れていないところにある「反正天皇陵」を含む“百舌鳥古墳群”を世界遺産として登録しようとしていることについて、堺市の見解をただしました。
活断層の真上に超高層マンション建設
「安全なまつづくり」の視点からも慎重に
栗駒議員は、市営住宅の増設問題と、国土交通省が昨年12月に出した「通達」、「公営住宅管理の適切な執行について」の中でいわれている家主(名義人)死亡後の市営住宅の「地位の承継」(居住の継続)権について質問しました。
市営住宅の増設問題では、公営住宅への入居希望者が毎年2000人前後いるのに、募集戸数は100戸から160戸前後で、9割近くの人たちが落選(入居できない)している状況にふれ、公営住宅が入居希望者に対して大きく不足している堺市の問題をただし、住宅建て替えの際の増設を大幅に増やすよう求めました。
栗駒議員は、住宅問題は生活の基盤であり、福祉の問題でもあるとのべ、地方自治体は、住宅に困っている人、とりわけ低所得者に対し、安い家賃で、良質な住宅を供給し、安心して暮らせるようにすることが、公営住宅法の目的であり、自治体の責務であると強調しました。
(写真は高層マンションのイメージ)
栗駒議員「百舌鳥古墳群を『世界遺産』として
登録できるに足る環境と条件の整備を」と要望
市長は「世界遺産との関係で 環境には配慮を」と言うが、超高層 マンションの建設では今だもの言わず
11月29日、日本イコモス(ユネスコの関連機関で「国際記念物遺跡評議会国内委員会」)が「世界遺産」に関してのシンポジウムを開催し、「世界遺産」への登録を要望している広島県の2ヶ所(広島市の原爆ドームと福山市の鞆の浦)について、環境面での問題ありと「勧告」を採択しました。
「勧告」は、「世界遺産」にふさわしい環境の保全を求めたもので、総理大臣、県知事、関係市長、イコモス本部などに出されました。
広島市の原爆ドームの場合、遺産としての価値はあるが、周辺の環境・景観に「世界遺産」にそぐわない建物(高さや色彩など)があることを指摘し、その除去を求めたもの。
福山市の鞆の浦の場合(港と町が対象)は、港の埋め立てと架橋計画が強行されようとしている問題です。
こうした問題は、これまで外国でもあり、「世界遺産」にふさわしい環境と周辺の調和が求められてきました。
栗駒議員は、日本イコモスの「勧告」も紹介しながら、堺市が「世界遺産」として登録しようとしている百舌鳥古墳群のひとつ「反正天皇陵」が、南海電鉄がつくろうとしている超高層マンションの極近くにあることを指摘し、市長が世界遺産登録との関係で「環境に配慮を」と呼びかけるなら、周辺の環境を含め「百舌鳥古墳群が世界遺産に登録できるに足る内容にしていく」ようにと、現行の「景観条例」改正も含め、強く市長に要請しました。
のびのびルーム(学童保育)の待機児解消と
子どもたちを中心に、浜寺石津の「ルーム」の施設の改善を
栗駒議員は、最後に「のびのびルーム事業」について2つの問題で質問しました。
のびのびルームの待機児が722人も 全員受入れられる施設と体制の確保を
9年前の1997年に、2467人の子どもたちからはじまった「のびのびルーム事業」は、市民や子どもたちの人気も高く、今年度は7212人と、最初の約3倍にもなりました。希望しながら入れていない子どもが722人もいます。
栗駒議員は、国などの各種の制度や補助を活用し、希望する子ども全員が入れるようにするよう求めました。
浜寺石津の「ルーム」に
専用の施設を1日も早く
この議会に、のびのびの「保護者会」から「早期にプレハブ校舎を設置し、安全な生活環境の保障を」という陳情が2800人の署名が付けられ提出されました。
栗駒委員は、約束されていた専用の施設がいまだにつくられておらず、体育館の上の図工室に詰め込まれている状況などを取り上げ、市の責任で「専用の安全な施設」の設置を求めました。
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