report 議会報告
堺市議会速報
2006年10月19日 847号

9月議会特集(9)


奈良谷議員の質問から

合併の目的が「サービスは高い方に、負担は軽い方に」と
言ってきたのだから


「合併」そして「政令市」へ
目的は「住民サービスの向上」
美原の「サービスは低下させない」は約束

 昨年2月、堺市と美原町が「合併」(住民投票をおこなわないまま)しました。
 さらに、今年の4月、堺市は全国で15番目の政令指定都市となりました。
 2004年の「合併協議会」で、石原顧問が講演し「合併の目的からみて、本来サービスは高い方に、負担は軽い方に統一されるのが原則」と言い、堺の市長は「政令市になれば、大きな権限と財源が得られ、市民サービスの向上になる」と言ってきました。
 もともと、堺市と旧美原町の間には、制度や施策の違いや、公共料金など住民負担の違いがありましたが、当時の美原町長は「合併でサービスは低下させない」と約束してきました。


政令市最初の予算で
公共料金値上げ、福祉・教育予算の削減
旧美原町民を襲った負担増とサービス低下

 しかし、住民にとって、今年の予算の特徴は、下水道料金や介護保険料の大幅な値上げをはじめくらし、福祉、教育予算の削減でした。
 さらに旧美原町の住民にとっては、堺市域との制度の統一(“公平”を口実に、合併直後からおこなわれたものもあるが)がすすめられ、体育館やグランド使用料の大幅な値上げ、中学校のクラブ活動補助費がゼロになるなどが一気に襲いかかりました。
 旧美原町民は悲鳴をあげており、「これ以上の負担増、サービスの低下はやめてください」の声は切実な願いになっています。


奈良谷
「美原に今も残る“よい制度”の継続を」

 住民の声は「現在も残っている旧美原町の『よい制度』は残してください」という願いです。それに応えることが、今、堺市に求められています。
 奈良谷議員は、子どもたちやお年寄りへの施策、教育や医療、健康に関する施策などの主なもの(裏面掲載)を紹介し、市として旧美原地域住民に約束してきたように、サービスの切り捨て(廃止)や、切り下げ(低下)をおこなわず、市の努力で制度を充実していくこと。さらに堺全域に旧美原町の“よい制度”は広め、統一していくことを強く要望しました。


堺市当局
「住民のニーズにあっているか」「すべての事業総点検」すると「廃止」を示唆

 「美原の“よい制度”は残してください」は住民の願いです。
 制度の存続は「合併」時の約束でもあります。
 また、堺市域の住民からも「美原にそんなによい制度があるなら、堺全体でやってほしい」の声が上がっています。
 こうした願いをもとにした奈良谷議員の質問に、当局は「本市を取り巻く財政状況は厳しい」「従来の事業を従来の手法・コストでおこなうことは困難」「旧美原町の事業を含めて、すべての既存の事業について、市民のニーズや時代にあったものであるか総点検し、再編・再構築する必要がある」と答え、“廃止”“縮小”する方向であることを示唆しました。

 すでに、打ち切られたり、縮小された事業、住民の負担を大きくした事業では、「街角デイハウス」への補助金を半減(そのために事実上廃止せざるをえなくなった)
 4つあった「児童館」の廃止。中学校のクラブ活動を支援してきた補助金の全廃。グランド(多治井)使用料の8倍化などがあおり、「何の為の合併、政令市だったのか」「だまされた」の怒りの声が広がっています。

旧美原地域で今も残っている(実施している)
“よい制度”の主なもの

* ひとり暮らしのお年寄りへの、給食サービスの実施
* 寝たきり老人への見舞金(年1万円)介護激励金(年3万円)支給制度
* 大腸がん、胃がん、乳がんなどの検診や住民基本検診の無料制度
* 学童保育利用料ー1人月4,000円(堺は保育料8,000円、おやつ代2,000円)
* ふれあいバスの無料制度(平日毎日4コース5便)
* こども館(美原の児童館を廃止、改編)で実施されている放課後と夏・冬休みのクラブ活動やイベント活動
* 乳幼児健診時の「絵本のプレゼント」と読み聞かせ(ブックスタート)
* 小中学校への巡回読書指導員の配置
* 乳幼児医療費の助成(所得制限なしで、就学前まで)
* 障害者や生活保護世帯への公共料金の軽減(上下水道料金、汲み取り料)
* 美原図書館の充実(CD・ビデオコーナーなど)
* 国民健康保険会計への一般会計からの法定外の独自の繰り入れ(堺より保険料が低い)
* 防犯灯の電気代の全額公費補助(堺は今年度より、2分の1の補助)
* 堺より安い、上下水道料金

 日本共産党の美原区委員会が、美原区民の声を堺市議会にと、「請願署名」の運動に取り組んでいます。みなさまのご協力を心よりおねがいいたします。
(連絡は TEL. 361−7787)

美原区域ではじまった署名運動にご協力ください


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