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「仕事と生活の調和推進基本法」(仮称)の制定を求める 意見書についてのわが党の反対討論
ただいま、議題となりました議員提出議案第22号について、日本共産党を代表して意見を申し上げます。
少子化克服には長時間労働等の是正こそ急務
現在、日本では超少子化社会と名づけられるような深刻な少子化が進んでいます。その大きな原因の一つにこれまでの政治が、個人の生活も家族の一員としての責任も無視した「働かせ方」を野放しにしてきたことがあります。若い世代に、高い失業率と不安定な仕事がひろがり、家庭を犠牲にする長時間労働もますますひどくなっています。子どもを生んだら働き続けられない職場の状況がいっそう深刻さを増しています。
長時間労働、サービス残業が横行し、とくに、子育て世代である30代は、男性の4人に1人が週60時間以上も働くなど、最も労働時間が長い世代になっています。サービス残業の根絶、長時間労働の是正をはじめ、人間らしく働く労働のルールを確立・徹底し、だれもが「家族的責任」をはたすことができ、子育て中の労働者には、変則勤務・夜間勤務・単身赴任を制限し、残業については本人同意を必要とするなどの措置をとることが少子化社会を克服するうえでも急務となっています。
厚生労働省「仕事と生活」報告書
──長時間労働を規制するどころか、労働時間を規制の枠外に──
本意見書案は、2004年6月にまとめられた厚生労働省の研究会の「仕事と生活の調和に関する検討会議報告書」を踏まえつつ、「仕事と生活の調和推進基本法」の制定を求めるものです。
本報告書は、日本の長時間労働の実態やサービス残業の問題を直視するのではなく、「仕事と生活」「との調和の判定は、最終的には個々の働く者の主観による」としています。その上で、そのために個々の労働者が選択できる労働時間に関する選択肢の多様化を図ることが必要であるとし、労働時間の短縮をその法的規制の問題から、個々の労働者の働き方の問題にすりかえる内容となっているのです。
しかも、本報告書の中には、「労働時間規制にとらわれない働き方等について」との項目を起こし、成果主義賃金と結びついて長時間労働に拍車をかけ問題となっている変形労働時間制、裁量労働制などの制度について、労働時間の量的な規制を行うという考えを前提とした制度設計となっているとして、場合によれば、これをさらに緩和する新たな制度導入までも考えられるとしています。
労働基準法が定める「一日八時間、一週四十時間、残業すれば割増賃金を支払う」という労働時間の規制は、人間らしい生活を保障するための働くルールの大原則です。この原則を根本から崩し、規制の枠外においた労働者を作り出すことは、サービス残業や長時間労働を合法化する役割を果たすだけでなく、労働者間の競争をより激化させ、労働者全体の労働条件を悪化させるものです。
厚労省「仕事と生活」報告書を踏まえての法整備
「仕事と生活の調和」どころか労働条件の悪化をもたらす
このような内容の報告書を踏まえて制定される法整備は、如何なる名をつけようとも、現在の日本の労働者の過労死までも招く働かされすぎの状態を改善するものではなく、ましてや、少子化社会に対応するものではないことは明らかであり、本意見書案に反対するものです。
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